イラクとアフガニスタンの遺児が早稲田大学に合格!

〜本会支援で5か国11人が日本留学を果たす〜

近年最も悲惨な戦場となったイラクアフガニスタンから、各1人の遺児が来日。2010年6月25日、早稲田大学国際教養学部(本年9月入学)に合格しました! イラクの遺児は「あしながサマーキャンプ」に参加し、日本で勉強することを切望していました。

 イラクのバーン・アリさん(19)は、「バグダッドでは、ただ仕事をするために、テロリストになるために、または戦いに参加するために、多くの子どもたちが学校から離れていく。将来は、イラクをよくするために、一生懸命日本で勉強し、母国を立て直したい」、アフガニスタンのアブドゥル・ケイハンさん(21)は、「父を戦争で亡くし、戦禍から逃れるためにパキスタンにも避難した。戦争の現実について日本の学生や様々な国の学生たちと語り合いたい。早稲田大学で毎日一生懸命勉強したい。将来は母国のリーダーになりたい」と目を輝かせて語りました。

 本会にとっても早稲田大学にとっても、イラクアフガニスタンから初の留学生になります。英語のハンデを乗り越え見事合格した2人は、今後、本会学生寮「あしなが心塾」で、日本人やウガンダ遺児学生らと共に4年間切磋琢磨し、将来祖国に帰り活躍してほしいと思います。

 合格発表当日は、早稲田大学大隈講堂前にウガンダインドネシアスリランカのあしなが海外留学生ら6人が手作りの合格横断幕を作成して駆けつけ、歓びを分かち合いました。

 なお先日、「あしなが心の使節団」がハイチ地震遺児を現地で66人と面接し選んだ2人も、関西大学(10年9月入学)を目指し受験に挑みます。海外から日本の大学に合格した遺児は、2006年に早大へ入学したナブケニャ・リタさん(ウガンダ)から数え、イラク・アフガンを加えて5か国11人となりました。