続“ありがとう あしながさん” 岡嶋信治さん著

 「高三の時、明日の就職試験の前夜、姉と甥を酔っ払いひき逃げで奪われた交通事故死、あの時頂いた全国各地から百三十余人の励まし…」

 40余年にわたって玉井義臣本会会長と二人三脚で遺児救済運動を推進してきた岡嶋信治氏(本会名誉顧問)著『ありがとう あしながさん』の一節。
 この冊子は岡嶋氏のボランティア奮戦記として06年11月に発刊されました。そして今年7月、岡嶋氏が長年書きためた詩集が同題名で「第2集」として刊行、本会・夏の「高校奨学生のつどい」で配付しました。
 「百三十人を超えるあしながさん/このお手紙に/全身で谷から起き上がろう/硬い硬い決心が私を包む/あれから五十年/半世紀の中に今も点る/あしながさんの暖かい心…」
 岡嶋氏渾身の書は、高奨生たちにとって胸に深くしみる励ましとなりました。